
働くうえで大切にしたいのは、スキルでも条件でもなく、“誰と組むか”。
**「この人と一緒に働きたい」**と思える相手と関係を築くことが、信頼と成果を両立させるポイントになります。

相手に悪気はないし、失礼なことをされたわけでもない。
けれど、どこか言葉がすれ違う・テンポが合わない・疲れてしまう——。
そんな“なんとなく合わない相手”と仕事を続けることは、目に見えないストレスを積み重ねる原因になります。

営業というと「売る」「受ける」イメージが強いですが、
本当に信頼される営業は、“断り方”にも気を配れる人です。
誠実に断る力も、信頼を築くスキルの一部なのです。

断るだけではなく、「こういう形なら可能です」と前向きな提案を添えると、
断りが“終わり”ではなく、“別のスタート”になることがあります。

すべての依頼に応えようとすると、スケジュールも心もすぐにいっぱいになります。
でも、「自分はこういう仕事をしたい」「この条件なら受ける」など、
“受ける基準”を持っている人ほど、疲れにくく、安定した働き方ができます。

「なんでも OK です」と言う人より、
ときにはきちんと NO を伝えられる人のほうが、YES に重みがある。
断ることができる人の YES は、より信頼されるのです。

「ちょっと厳しいな」と思いながらも断れずに受けた仕事。
結果的に納期が遅れたり、仕上がりに満足してもらえなかったり──
そんな経験は、誰にでもあるはずです。
「断れなかったこと」が、後のトラブルにつながることもあるのです。

クライアント=上、自分=下
そんな構図で仕事をしていると、言いたいことが言えず、断れない空気になりがちです。
でも、信頼される関係に必要なのは、**“対等なやりとり”**です。

「断ったら申し訳ない…」「手伝ってあげたい」
そんな優しさから引き受けた仕事が、後になって自分を苦しめてしまう——
そんな経験、ないでしょうか?

仕事を断る理由の中でも、最も言いやすそうで、最も言いづらいのが「スケジュール的に難しい」という言葉。
でも、この一言を誠実に伝えられるかどうかが、継続案件に選ばれるかどうかの分かれ道になることがあります。