
事業が少しずつ広がり、「そろそろ誰かに手伝ってもらおうかな」と思ったとき。
そこには、“人を雇う”という選択が出てきます。
でも、雇用は単なる業務の分担ではなく、誰かの時間と人生を預かる責任が伴います。

「時間や場所に縛られない働き方がしたい」「もっと自分らしく働きたい」──
そんな想いから起業を選んだ方は多いはずです。
けれど、“自由”という言葉の裏に、都合の悪いことから目をそらす甘えが潜んでいないか、一度立ち止ま
って考える必要があります。

事業が軌道に乗り始め、「代表」としての肩書きを持ったとき。
そこから求められるのは、“決断を下す人”としての自覚です。
とはいえ、実際には「現場の声を聞いてから」「もう少し様子を見てから」と、判断を先送りにしてしまうケー
スも見られます。
けれど、“決めない”という選択もまた、経営にとってはひとつの責任なのです。

「早く収益化しなきゃ」「稼げないと意味がない」──
起業を考えるとき、そんなプレッシャーに追われてしまう人は少なくありません。
けれど、“すぐ稼ぐ”ことだけが正解ではないということを、忘れずにいたいものです。

「SNSで目立つのが苦手」「自己アピールに抵抗がある」
起業準備中、多くの人が“発信”という言葉にプレッシャーを感じています。
けれど、発信が得意=起業向き、とは限りません。
むしろ、“発信が苦手”な人だからこそ持っている強みもあるのです。

「起業したいけど、家族や友人にどう伝えたらいいか分からない」
「応援されなかったらどうしよう」──
そんな気持ちから、誰にも言えずに一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。
でも、本当に大切なのは“理解されること”より、“自分の軸”を持つことです。

起業準備中、「まだ自信がないから」「まずは感触をつかみたいから」と、サービスを無料で提供しようと考
える人は多いです。
けれど、“無料”が当たり前になってしまうと、思わぬ壁にぶつかることもあります。

やりたいことが見えてきたとき、「今のままで本当にできるかな?」と不安になるのが、お金と時間の問題です。
実際、準備期間中にこの 2 つをどう整えておくかで、起業後の安心感と継続力は大きく変わってきます。

「時間がない」「集中できない」「周りに頼れる人がいない」
家事や育児と両立しながら起業を目指す中で、こうした悩みを感じる方はとても多いです。
けれど、やり方次第で“今の生活”を大切にしながら、無理なくビジネスを育てていくことは十分に可能です。

「この価格で高くないかな?」「安くしすぎてないかな?」
起業準備中、多くの人が悩むのが“価格の決め方”です。
サービスの価値を正しく伝えるためにも、自分なりの基準を持っておくことが大切です。