
KPI があるのに、なぜか迷いながら走っている——
それは、KGI(最終目標)の設定が不明確なまま、数字だけを追っている状態かもしれません。
目的が見えないまま動き続けることは、組織にとっても個人にとっても、長期的な疲弊を招きます。

営業やマーケティングの現場では、「KPI(重要業績評価指標)」を立て、それに沿って動くのが基本と
なっています。
けれど、KPI を達成したのに成果が上がらない──そんな現象は、意外にも多くの組織やチームで起きて
います。
それは、「数字を追うこと」自体が目的化してしまっている状態とも言えるのです。

かつては“感覚”や“空気感”で伝えていたやりとりも、今では数字や可視化された情報が安心感を生む
時代です。
丁寧に対応していても、それが伝わらなければ意味がありません。
だからこそ、丁寧さを“見せる”工夫が必要なのです。

ビジネスでは KPI(重要業績評価指標)がよく使われますが、
在宅ワークや営業支援の現場では、“数値だけでは測れない信頼”が成果を左右することが多くありま
す。

提案やヒアリング、商談の場で、“数字の言葉”を使いこなせる人ほど、受注率が高い傾向にあります。
それは、数字が相手の判断を助けるツールだから。
「具体的に伝えられる人」こそ、安心して選ばれる存在です。

在宅やリモートの仕事では、物理的に見えないからこそ、「今どうなっているか」が分かること自体が価値
になります。
実際、報告・共有があるだけで、仕事が「ちゃんと進んでいる」印象が生まれ、発注側は安心して任せられ
るようになるのです。

在宅ワークや営業支援の中には、成果が“数字や目に見える形”で残るものと、そうでないものがありま
す。
その違いを理解せずに働いてしまうと、「頑張っているのに伝わらない」「仕事の評価が曖昧になる」といった
問題が起こりやすくなります。

商談が終わったあと、「あの時間は何につながったんだっけ?」と思われてしまうようなケースがあります。
それは、商談の“成果の見える化”ができていないサインかもしれません。

「いま頑張っています」「しっかり対応中です」——
その気持ちは素晴らしいけれど、相手に伝える際には“報告”として形にすることが信頼をつくる鍵になります。
頑張っていることは、見えない限り伝わらないのです。

営業でも在宅ワークでも、抽象的な言葉ばかりでやりとりしていると、誤解や不安が生まれやすくなります。
そんな中、“数字で語れる人”は、圧倒的に信頼を得やすくなります。
なぜなら、数字には“曖昧さ”を削る力があるからです。