
どれだけ仕事ができても、体調不良が頻発すると、徐々に「任せにくい人」という印象がついてしまいます。
もちろん人間だから、誰にでも体調を崩すことはあります。
でも、“頻度”と“対応の仕方”が信頼に直結するのです。

スキルがあっても、経験が豊富でも──
「この人、いつも余裕なさそう」と思われた瞬間、仕事の依頼は遠のいてしまうことがあります。
成果そのものよりも、“その人の雰囲気”や“言葉の選び方”が、信頼や安心感を左右するのです。

KPI は個人が意識するもの——そう考えるチームもありますが、
本当に強いチームは“KPI を共有する文化”を持っています。
それは、成果の見える化だけでなく、関係性の質にも大きな影響を与えるのです。

報告や会話の中で、感覚だけでなく“数字”が自然と出てくるチームは、
高い成果を出しやすい傾向があります。
なぜなら、数字は共通言語として“判断と改善”を支えてくれるからです。

どちらも KPI として“正しく設計されている”ように見えても、
実際に回るチームと、動かなくなるチームが存在します。
その差を生むのは、KPI の“設計の細部”にあります。

KPI を設定する前に、本来必要なのは“仮説”。
何をすれば、どんな成果が出るのか?
誰に、どう届ければ、反応があるのか?
その仮説がないまま数字だけ決めても、空回りするだけなのです。

「頑張っているのに成果が出ない」
「指標は追っているのに手応えがない」
そんな時、KPI の設計そのものに“抜け落ちた視点”があるかもしれません。

営業チームや在宅の支援チームでは、
数値を軸にした評価制度が導入されがちです。
もちろん、成果を数値で示すことは公平性を担保する面もあります。
しかし、数字だけで評価すると“本質的な力”を見落とす危険性があります。

商談件数を KPI に設定する企業は多いですが、
「数をこなせば成果が出る」とは限らないのが営業の難しさ。
実際、商談数が多いチームが必ずしも受注率が高いとは限らないのです。

インサイドセールスは、成果を数値化しやすい分野です。
アポ取得件数、架電数、リードの反応率──
あらゆる指標がダッシュボードで可視化され、評価や改善に使われます。
けれど実は、この**“見せすぎ”が現場の本質を見えなくさせている**こともあるのです。