テレアポにおける異議処理のベストプラクティス

2025/06/19
テレアポで最も難しいのが「今は必要ない」「予算がない」「検討中です」といった顧客からの異議への対応です。
異議は必ずしも否定的なものではなく、顧客が持つ疑問や懸念の表れであり、むしろ営業チャンスと捉えるべきものです。
今回は、異議を効果的に処理するための実践的なアプローチをご紹介します。
主要ポイント
1. 傾聴と承認:
まず顧客の異議を最後まで聞き、「そのようなご懸念をお持ちになるのは当然です」
と承認します。否定や反論から入ると防衛反応を引き起こすため避けましょう。
2. 質問で掘り下げる:
「具体的にどのような点が懸念事項ですか?」など、オープンクエスチョンで異議の背景にある本当の理由を探ります。
表面的な異議の背後には、対応可能な具体的な問題が隠れていることが多いです。
3. FAB アプローチの活用:
Features(特徴)、Advantages(利点)、Benefits(具体的なメリット)の順で説明することで、異議に対する説得力のある回答ができます。特に顧客固有の状況に合わせたベネフィットを強調しましょう。
4. 実績と事例の提示:
「同様の懸念をお持ちだった○○業界のお客様では、導入後 3 ヶ月で△△の成果が出ています」といった具体的な実績を提示することで、不安を払拭できます。
実践例
「F.E.A.R.メソッド」と呼ばれる異議処理フレームワークを導入するのも効果的です。
F(Feel:感情に共感)
「ご懸念はもっともです」
E(Explore:探求する)
「具体的にどの点が課題ですか?」
A(Answer:答える)
「その点については、こういった解決策があります」
R(Reassure:安心を与える)
「実際に◯◯社様でも同様の懸念がありましたが、導入後には〜という成果が出ています」
の 4 ステップでの対応を標準化。
また、5 つの異議(価格、タイミング、競合製品、意思決定者不在、信頼性)それぞれに対する具体的な対応例を整理し、週 1 回の「異議処理ロールプレイ」を実施する。
また、「今は予算がない」という異議に対し、「今期の予算枠に収めるための分割支払いプラン」や「短期間での投資回収事例」を提示する手法も効果的です。
まとめ
異議処理の鍵は、反射的に反論するのではなく、傾聴・承認から始め、質問で本質を探り、
顧客固有のメリットと実績で答えることです。
異議は営業プロセスの自然な一部と捉え、むしろ顧客のニーズをより深く理解するチャンスとして活用しましょう。
また、よくある異議とその対応を社内でデータベース化し、チーム全体で共有することも効果的です。
ブログ提供企業
株式会社Tasukaru 女性活躍推進を掲げ取り組んでいる企業 『プロフェッショナルである』という事を大事にしつつ出産・子育て中の女性・子育てが終 わった方・独身の方全ての方々に幅広く柔軟な働き方を提供している企業 https://tasukaru39.com/